造成された山の量塊がそのまま建築のヴォリュームに移され、
プランニングが内部空間を形成する。
その房の中心となる空間は笠戸湾へと向かい
東からのやわらかい光と
南からの強い光が
建築の全体の骨格を決める。
これがこの家の出発点になる。
いつもこんなことを書きながら疑問に思うことがある。
以前、
「黙して語らずに足る建築が本当にできるのだろうか、、、」
と、ブログに書いたことがある。
今でもすべて書いていいものかどうか迷う。
それでも我ながら余計なことを書く、
自分のことや、他人のことを。
何故だろう、、、
どうにかして他人を理解したい、
そして自分も理解されたいからだと思う。
だから、書こうとする。
そして建築にも耳を傾けてほしいと願うのだ。
眼の楽しみを超えて
より深く知ることの喜びがあって
建築もまたそのための道具にもなると考える。
おかげで、遠く離れていてもお互いが理解し、
知ることの喜びが少しずつ分かってきたような気がする、、、
と感じるのは、私だけではないことを願う。