抜けるような青空のはずの米子はあいにくの曇り空だった。
これから晴女と雨男の戦いが始る。
大工さんたちの力で次々と組み上げられ
躯体の美しさがあらわになっていく。
少々時間があったので家人に米子を案内してもらう。
アンドー建築の医院建築、
大山のふもとにある植田正治写真美術館、
これから家を建てる施主さんのイトコ夫婦の建築予定地、
と、楽しませてもらった。
施主さんとのこんな時間をくださったM氏にも頭が下がる思いです。
現場に着き
終わる頃には屋根の下地も一部張り終えていた。
家人と2階にあがり屋根にのぼり
ゴロリと仰向けになった。
家人は紺碧の日本海に、光に満ちた空を想っているのだろうか、、、
それとも泡に満ち溢れた麦酒を思い浮かべているのだろうか、、、
これから竣工までの4ヶ月
そんな想いを馳せながら、屋根の上に上がれる家は造られていくのである。
結局、曇り空のまま棟上は終わり、
晴女と雨男の戦いは
がっぷり四つのまま幕を閉じた。
お施主さんにはいろいろ気を遣っていただき
ありがとうございました。