歌にも歌われていたように、
チョッと昔には母さんは夜なべをして手袋を編んでくれたものだ。
手袋だけでなくセーターだって、
時にはちょっとした着るものくらいは縫ってくれたりしたもんだ。
今では手袋を買いに行く。
住まいもそうなのだ。
値段がまったく違うので
住まいを手袋と同じような買いものと考えるわけにはいかない。
けれども夜なべをして、手袋を編んでくれていた。
母さんたちの気分としては
住まいもすっかり買いに行くものになってしまった。
とは言うものの手袋もセーターも編んだことがないので
説得力がないのは分かっている。
だから、来週から幼稚園にいくムスメのスモックに刺繍をほどこしてみた。
ホトホト面倒なことになるのも、
大きなエネルギーを費やさなければならぬことも一目瞭然であった。
しかし、やらなければならない。
それは、モノを作ること、買うことの深い意味を考えることが、
今の自分には必要であったから。
ちなみに左のシュールな鍵盤はツマ作で
右のラブリーな花束はワタクシ作である。