サッカー少年という過去を持つ僕は、
いつもより少々鼻息が荒くなっている。
4年に1回のお祭りがあるからだ。
今でこそ日本サッカーはメジャーになってきたが、
僕がサッカーを始めた25年前はマイナーなスポーツで
部員といえば
薄っぺらなカバンを片手に太いズボンをはいたヤンキーか、
キャプテン翼の影響を受けたアニメオタクのどちらかだ。
もちろん僕は後者の方である。
「ボールハトモダチ ボールハトモダチ・・・」
ツバサくんの呪文を唱えながら
中学・高校の6年間
ハーフ(今で言うトップ下)として君臨していた。
そして日本代表への思いは汗と共に流れて行き、
一度も国立競技場に立つことなく
僕はサッカー界から足を洗った。