裸足で町を歩くなんてことが出来なくなって久しい。
子供のころは、時に遊びに夢中になると裸足で駆け回っていた。
しかし、私たちの足はいつの間にか靴下や靴をつけることが常識になって、
直接、町の床と接触するのをやめてしまった。
足は感覚で町を感じることをしなくなっていた。
ムスメと遊んでいると色々気付かされる。
靴を履いて遊んでいたのだが、
それがだんだんオックウになったのか、むれてきたのか
靴を脱ぎ始める。
町の床を確かめるようにおそるおそる歩き、
自分なりに安全だとわかるとひたすら走る。
ドコに向かうわけでもなくひたすら走る。
大げさかもしれないが、社会への第一歩のような気がした。
私たちが町を裸足で歩くことをやめたのは、まだなんとなく仕方ないかと思う。
何しろ色々と危険なことが路上には多いから、、、
しかし、なぜ家の中まで私たちはスリッパを履いて、
わざわざ家の感覚と疎遠になろうとしているのだろうか。
裸足の足で床を感じることは、
家との付き合いの第一歩だと思うのだけれど、、、