都市に棲むこと、つまり「都市住宅」という概念は、
その言葉の響きとともに魅力的である。
それは、都市に住むという困難さを前提にしながら、
それに対しての攻撃的な姿勢がソノ言葉の背景にあるからなのか、、、
都市に家を建てるということは、いまだ高騰する土地の中で、
つまりは狭小地の中で最小限のモノにしなければならない場合が多い。
最小限というと、ワタクシ達は増沢洵などの最小限住宅 の試みや、
東孝光の塔状住宅 を思い起こすかもしれない。
その試みは捨てていく攻撃的な快楽はなく、
最小限のモノだけは確保しなくてはという所有への欲望が形になり、
モノが溢れている中を生きていかなければならない我々に、
一つの姿勢を示しているように思う。