子供の頃、答案用紙をセンセイから返してもらうときは、最低の点数を想像していた。
いい点だったときの喜びが大きいからだ。
ところが世の中はそううまくはいかず、だいたい想像通りの点数だった、、、
仕事をしていてもイメージを膨らませすぎて
建築予定地を初めて見てガッカリするのが常なので、
最大級のガッカリは一番最初に済ませておいた方がいいと、、、
そうすれば後は良くなる一方であると、、、
奈落の底に沈んでしまえば後はソコから這い上がるだけだ、、、
なんて思いながら建築予定地へと足を運ばせる。
とは言うものの、ヤハリこの時くらい胸躍ることはない。
どんな土地なんだろう、、、
ソコにはどんな植物が生き、
どんな風景があるのだろうか、、、
勝手にコチラの夢想を膨らませる。
現実は夢想を超える。
幹線道路から住宅地に入り、
その道路からさらに奥まった、包み込まれるような旗竿の敷地。
その敷地の奥には小川がサラサラと流れ、
時に潮風がそよぎ、
仕事を忘れてしまいそうなほど、
イヤ、忘れてしまいたいほど気分は上々になる。