今日は矢掛の家のプレゼンテーション。
狭小地の三角地という
問題や不感を抱えながら、
ワタクシのHPを見て
問い合わせしてくださった方である。
これは住宅だけでない。
ギャラリーでもあり、
ちょっとした宿泊施設でもあり、
将来の仕事場でもあり、
そして懐かしさがある。
要するに最小単位の村のようなものである。
横羽目板の木造校舎。
カタカタと風に鳴る木製建具。
裸足で駆ける廊下の感触。
ガランとした放課後の校庭。
誰もいない教室の広がり。
小学生の頃はこんなふうな木造の校舎で学んだ。
教室の木の床だって、悪戯の罰でいつも居残りの拭き掃除だった。
あんまり自慢できないことばかり思い出すけれど、
こんなに記憶が噴き出るように沸いてくるのはどうしてなんだろうか。
一種の廃屋趣味のようなものかもしれない。
古く滅びてゆくモノへの文学的な感傷の延長だ。
そしてこの混沌とした現実に小さくてもかまわない。
一つでも二つでも風穴を開けることが出来たら、
そして、それを家人に伝えることが出来たなら
それはいくらかでも励ますことがあるかもしれない。
つまり何かしら風通しの良い自由な時間を
想い起こさせることが出来たらいい。
ローザンヌのケーキ、ありがとうございました。
家族でおいしくいただきました!