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高知 タテマエ
家を建てるのにまつわる儀式はいろいろある。

その一つが上棟式である。

「たてまえ」とか「むねあげ」とも呼ばれる。


家の骨組みがあらかた建ち上がり
屋根の一番高い部分である棟が上がった時に行われる。







家を建て始める時に行われる儀式が地鎮祭だが、
土地の神様を鎮めるという意味もあってなかなかに格式がある。

これはしめ縄が張られ神主さんがやってきて大地に祝詞を奉じる。


それに対して上棟式にはざっくばらんなところがある。

なんとか家を建てる工事がここまでやってきたことを
共に楽しく祝おうというものである。


昔は酒を用意しちゃんとした料理を振る舞ったが
今はそれがなくなっている。

飲酒運転は禁物だからである。


それで上棟式で最後まで建てかけの家に居残ってチビチビと酒をすすったり
折り詰めの残りをつまんだりしているのは
たいてい建主だけということもあった。


でもそれもなくなってきている。

それでは物足りない建主はその後飲みに出ると言う。

それが今日高知での棟上のその後の話しである。

又かと思われるかもしれないが
これはれっきとした打ち合わせなのである。

イヤ、コミュニケーションなのである。

住宅はコミュニケーションの結晶なのである。


しかしこの結晶、いささかアルコール純度が高い気がするんだけど、、、


明日、明後日と徳島で仕事のため
後ろ髪を引かれる思いでホテルに帰る。
by kta-room | 2010-04-30 23:50 | 「路地を通る家」
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