信長が桶狭間の決戦に際し、
「人間50年、下天のうちを比ぶれば夢まぼろしのごとくなり」と
唄い、舞い、死を覚悟の出陣に及んだらしいというのは誰もが知る。
要するに、現実の人世はバーチャルだと、
それならば死さえ夢、幻なのだと、
つまり死んだって生きたって、さほどの違いはない、
と、一気に思いつめ、
くだらぬ実人世を一気に哲学の水準まで引き上げてしまった。
引き上げすぎてワタクシは何を言っていたか覚えていない。
人間はもろく弱い動物なのである。
それに気付いたのが11月22日の信長との決戦、
隣人の結婚式での乾杯の音頭であった。
普段、面と向かって言えないウブなオヤジが
この場を借りて言える絶好のチャンスを逃してしまった。
とにかく、おめでとう!
そして、人生の墓場へようこそ!